代表挨拶

塩瀬の初代林浄因は宋の人で貞和5年(1349)中国より来日しました。甘葛煎を使い小豆を煮詰めて世界で初めて餡子を作り、その餡を饅頭の中にいれた餡入り饅頭をつくりました。これが日本の饅頭の元祖であり、和菓子の始まりとなりました。 以来670有余年、当家は和菓子文化に多大の貢献をしてまいりました。初代林浄因の作った奈良饅頭、大和芋を使った薯蕷饅頭、家康公に献上した本饅頭と時代を変革する饅頭をその時代の当主が行ってまいりました。古いものに固執することなく、伝統を守りながらより良いものを提供することが当家のDNAと考えております。

 

現在塩瀬は次の100年に向け会社の方向性を変革中でございます。「和菓子を世界に」と世界に通じる製品にチャレンジしているところでございます。和菓子は健康食品であり、造形の美しさなど世界の消費者に訴えるものを沢山もっています。

 

これからも100年200年と成長できる永続企業を目指し、日本最古の和菓子屋の矜持をもって努力してまいります。

 

今後とも一層のご愛願のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

三十五代店主 取締役社長 川島一世 敬白